2016年11月23日 (水)

イラクの家族の手作りカレンダー2017

がんなどの難病の治療を続けるイラク人患者や貧困家庭の生活費支援を目的に活動を始めた、クラフト・プロジェクト“アファーク”のカレンダーも今回で11作目となりました。2017年版のカレンダーは、イラク南部アル・クルナに住むお母さんたちのパッチワークと子どもたちの絵を組み合わせました。

カレンダー作りに参加しているお母さんたちの中には、仕立物を請け負うほどの腕前の人もいれば、並縫いがやっと、という人もいたため、作業の難易度に応じて作業分担をしてきました。はじめのうちは、はさみでまっすぐに布を裁断したり、定規で1センチを正確に測って線を引いたりすることもなかなかうまくできませんでしたが、いろいろな作業を経験したり、お互いに教えあったりする中でみんなが上達し、今年のカレンダー作りではお母さんたち全員が細かい布を正確に縫い合わせ、チェーンステッチができるようになりました。

子どもたちには、日本の干支にちなんで「鳥」をテーマに絵をかいてもらいました。大河がすぐ近くを流れるアル・クルナには様々な渡り鳥がやってくるそうで、鳥の姿で季節を感じるといいます。自宅の庭で飼っている鶏を描いた子もいれば、動物園やテレビで見たクジャクを描いた子もいます。カレンダー作りを始めた頃に比べると、成長を感じさせる力作がそろいました。(写真を見るとどの子も大きく、大人っぽくなっています。)

昨年、腰のヘルニアが悪化し、ヨルダンに来ることができなかったムハンマド君のお父さんは、治療が無事終わって歩けるようになり、アル・クルナの写真やたくさんのお土産話とともに、子どもたちの絵やお母さんたちの作品をヨルダンまで持って出てきてくれました。それもうれしいニュースの一つです。

イラクの家族たちの一歩ずつの歩みが2017年のカレンダーになりました。皆様からのご注文を心よりお待ちしております。

 

2017年版カレンダー>                  

○壁掛け型 一部1000円 

○長さ30㎝ × 幅13㎝ 

○休・祝日は日本に準じる
 ご希望のカレンダーの色(A:青、B:黄)と数量、お名前・送り先住所・電話番号をお知らせください。

  振込用紙を同封いたしますので、カレンダーが到着しましたら、代金と送料をお振り込みください。(5000円以上送料無料)1220日頃までに宅配便や郵便(できるだけ経済的な方法)でお送りします。お急ぎの場合はご連絡ください。

 *製品はすべて手作りのため布の色やデザインが写真と若干異なる場合があります。

 

カレンダーを販売した収益は、製作に参加したイラク人家族や仕上げ作業をしてくれた石巻のお母さんたちに配分します。

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<お申込み・お問い合わせ>

 アラブの子どもとなかよくする会 西村陽子

 メール:afaq_craft@yahoo.co.jp     Tel:080-4334-6896 

2015年11月26日 (木)

イラクの家族の手作りカレンダー 2016

アファーク” 

がんなどの難病の治療を続けるイラク人患者の生活費支援を目的として活動を始めた、クラフト・プロジェクト“アファーク”のカレンダーも今回で10作目となりました。“アファーク”はアラビア語で“水平線・地平線”の意味です。この活動を始めた頃、イラクのクルド地域から、ヨルダンのがんセンターへサラセミアの治療に来ていたアハマド・ザキ君のお父さんの発案で、このプロジェクトは「アファーク」と名付けられました。そして、バグダッドから来た白血病のマハムード君の家族が「つなぎあう手・イラクと日本」というタイトルをカレンダーにつけてくれました。ロゴマークもみんなでアイデアを出し合って決めました。

2016年のカレンダーは、二頭のラクダが地平線に向かって一緒に歩いているイメージです。

カレンダーについているフェルトのラクダのマスコットは、イラク戦争後、バグダッドで脅迫を受けアンマンに逃れてきたアッシリア人ビュレットの母と祖母が作り始め、がんの治療のためアンマンに来たハサンの母と姉が引き継ぎました。このラクダは、ストラップにするのですが、綿を詰めすぎてラクダに見えないものがありました。少しほどいて綿を減らすとラクダらしい形になります。お母さんたちは「やせて首が細くなるときれいに見えるのは人間もラクダも同じ。ダイエット!ダイエット!」と笑いながら手直ししていました。ハートのマスコットはイラク南部の町クルナのお母さんたちが作りました。刺繍はそれぞれ「ホッブ(愛)」「サラーム(平和)」「アマル(希望)」のアラビア語です。縫い終わったハート型の布をひっくり返して綿を詰める作業は子供たちが手伝いました。手が小さい分、お母さんたちより上手にできる子もいました。

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10年目を迎えた今年、思わぬアクシデントが起こりました。毎年、秋にイラクのアル・クルナから子どもの絵やお母さんたちの作品を運んでくれるムハンマド君のお父さんのヘルニアが悪化し(現在治療中)、新しい絵を届けてもらうことができませんでした。そのため、カレンダーの絵はこの10年間に集まった絵の中から選びました。アンマンで治療を受けていたイラクの患者や家族、アル・クルナの子どもたちが描いたものです。素敵な絵を描いてくれた子どもの中には治療が終わってイラクで元気に暮らしている子もいますが、既に病気で亡くなった子もいます。また、欧米に移住した家族や消息が分からなくなった家族もいます。日付は、8月に日本イラク医療支援ネットワークの招へいでイラクのバスラから来日したファーティマが北海道滞在中に書きました。

2007年版から来年の2016年版まで10回のカレンダー製作にかかわったイラク人の家族は20を超えました。カレンダーは1年中飾って見てもらえる、そのたびに、日本の人たちにイラクに思いを馳せてもらえるようにと作ってきました

昨年に引き続き、皆様からのご注文を心よりお待ちしております。

○休・祝日は日本のカレンダーに準じています。

○横17センチ×縦23センチ 壁掛け型 1部1000

 ご希望のカレンダーの色(青、緑)と数量、お名前・送り先住所・電話番号をお知らせください。メールアドレスをお持ちの方はお知らせください。

 

 振込用紙を同封いたしますので、カレンダーが到着しましたら、代金と送料をお振り込みください。(5000円以上送料無料)1220日ころまでに宅配便(できるだけ経済的な方法)でお送りします。お急ぎの場合はご連絡ください。

 

 *製品はすべて手作りのため布の色やデザインが写真と若干異なる場合があります。

 ハートの色・アラビア語の単語のご希望がある方はお知らせください。

*カレンダーを販売した収益は、製作に参加したイラク人家族や石巻のお母さんたちに配分するほか、イラク南部地域の小児がん患者の通院費などの支援に役立てます。

<お申込み・お問い合わせ>

 アラブの子どもとなかよくする会 西村陽子

 

メール:afaq_craft@yahoo.co.jp 

    Tel:080-4334-6896 

 

2014年12月 3日 (水)

イラクの家族の手作りカレンダー 2015

アファーク イラクから“ラブ&ピース”

イラクの家族&石巻のお母さんたちの手作りカレンダー2015

 

今年もチグリス川とユーフラテス川が合流するイラク南部の街アル・クルナに住むムハンマドの家族を中心に、5つの家族がカレンダー作りに参加しました。2010年にアル・クルナでカレンダー作りを始めた頃、並み縫いがやっとで細かい図柄の刺繍は難しかったお母さんたちも徐々に腕を上げ、今年はナツメヤシ、バラの花、木や草花をきれいに仕上げることができるようになりました。また、今年のカレンダーのタイトルである「イラクから“ラブ&ピース”」や「ナツメヤシ」「花」のアラビア語の単語の縫いとりに挑戦しました。ナツメヤシはイラクの主要な農産物、栄養豊富で、普段の食事やお菓子にはもちろん、古来から砂漠を旅する人々の貴重な食料、病人の栄養食などとしても重用されてきました。バラはイラクの国の花です。国土の多くは砂漠に覆われていますが、公園や庭にはバラやジャスミンが植えられ、春には野の花が花開き、子どもたちの絵にも色とりどりの花が描かれています。

最近のイラクは、地方の小さな町にもイスラム国をはじめとする武装勢力の影響が及び、アル・クルナでも頻繁に爆発や犠牲者のニュースが聞かれるようになっているそうです。買い物をするにも、子どもたちを学校に通わせるにも命の危険を感じながらの生活が続いています。「政治家や医者、学者は殺害や誘拐の対象となり、経済的に余裕のある人々は安全な生活を求めて、国外に移住しはじめ、イラクの未来がどうなるのか全く見えない」とムハンマドのお父さんは言います。そんな中でも、日本の人たちに見てもらうカレンダーをできるだけ上手に仕上げようと、”愛“と”平和“への願いをこめて作業を進めてきたそうです。イラクから届いた刺繍と子どもたちの絵をカレンダーに仕上げる作業は、宮城県石巻市のお母さんたちが協力してくれました。

アル・クルナでカレンダ―作りに参加している家族は、父親が失業していたり、病気の子どもを抱えていたりして、経済的に困難な状態にあります。最近では、物価の上昇に加え、貧富の差がさらに大きくなり、貧しい家庭は一層苦しい生活を強いられています。いずれの家族も、アファークのクラフトからの収入貴重な生活の糧となっています。

昨年に引き続き、皆様からのご注文を心よりお待ちしております。

○休・祝日は日本のカレンダーに準じています。

○横17センチ×縦28センチ  1部1000
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 ご希望のカレンダーの図柄(A:バラ・えんじ色 B:バラ・青 C:ナツメヤシ・えんじ色 D:ナツメヤシ・青)と数量、お名前・送り先住所・電話番号をお知らせください。メールアドレスをお持ちの方はお知らせください。

 

 振込用紙を同封いたしますので、カレンダーが到着しましたら、代金と送料をお振り込みください。(5000円以上送料無料)1220日ころまでに宅配便(小包またはメール便)にてお送りします。お急ぎの場合はご連絡ください。

 

 *製品はすべて手作りのため布の色やデザインが写真と若干異なる場合があります。

 *カレンダーを販売した収益は、製作に参加したイラク人家族や石巻のお母さんたちに配分するほか、イラク南部地域の小児がん患者の通院費などの支援に役立てます。

<お申込み・お問い合わせ>

181-0013 東京都三鷹市下連雀1229 谷島方

 アラブの子どもとなかよくする会 西村陽子

 メール:afaq_craft@yahoo.co.jp 

    Tel:080-4334-6896 

2013年12月 2日 (月)

イラクの家族の手作りカレンダー 2014

アファーク 水辺の風景の刺繍ポケットつき

イラクの家族&石巻のお母さんたちの手作りカレンダー2014

 

チグリス川とユーフラテス川の合流するイラク南部地域には、湿原で葦の家を作り、漁をして伝統的な生活を営んでいる人々がいます。国土の大部分に砂漠が広がるイラクの人々にとって、水と緑あふれる風景はあこがれであり、心のふるさとの風景、子どもたちの絵にもしばしば登場します。

カレンダー作りに参加した家族たちが住むアル・クルナの町は、“マーシュ”と呼ばれるこの湿地のすぐ近くにあります。2014年のカレンダーは、お母さんたちが湿地に住む人々の様子や葦、ジャムース(水牛)、水鳥を刺繍し、子どもたちが絵や日付をかきました。仕上げの縫製作業は昨年に引き続き、東日本大震災で津波の被害をうけた宮城県石巻市北上町のお母さんたちが担当しました。北上川の河口地域にある北上町は川岸に葦が生い茂り、漁業が主な産業、昭和時代の北上の風景写真は“マーシュ”とよく似ています。

 

ムハンマドの両親が中心となって5つの家族がカレンダー作りに参加しました。子どもたちは思い思いにカレンダーの絵を描きました。アキール、マラク、アリ、サラの家族は父親が失業していたり、病気の子どもを抱えていたりして、経済的に困難な状態にあります。その日の食べ物に困る家族もいます。最近のイラクは、シリアなど周辺国の情勢の影響を受け、治安が悪化し、物価の高騰も激しさを増しています。アル・クルナでは、電気の供給も不安定で、水道の蛇口をひねると真っ黒な水が出てくるなど、朝から電気や水の確保にかけずり回らなければならない生活が続いていると言います。

いずれの家族も、アファークのクラフトからの収入貴重な生活の糧となっています。

昨年に引き続き、皆様からのご注文を心よりお待ちしております。

休・祝日は日本のカレンダーに準じています。(横14センチ×縦33センチ、1部1000円)


 カレンダーをはさむクリップの魚の色(A:えんじ色 B:紺色)と数量、お名前・送り先住所・電話番号をお知らせください。メールアドレスをお持ちの方はお知らせください。

 振込用紙を同封いたしますので、カレンダーが到着しましたら、代金と送料をお振り込みください。(5000円以上送料無料)1220日ころまでに宅配便(小包またはメール便)にてお送りします。お急ぎの場合はご連絡ください。

 *製品はすべて手作りのため布の色やデザインが写真と若干異なる場合があります。

 *カレンダーを販売した収益は、製作に参加したイラク人家族や石巻のお母さんたちに配分するほか、イラク南部地域の小児がん患者の通院費支援に役立てます。

<お申込み・お問い合わせ>

181-0013 東京都三鷹市下連雀1229 谷島方

 アラブの子どもとなかよくする会 西村陽子

 メール:afaq_craft@yahoo.co.jp  

    Tel:080-4334-6896 



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2012年12月 1日 (土)

イラクの家族の手作りカレンダー 2013 

 

アラベスク模様の刺繍ポケットつき

 イラクの家族&石巻のお母さんたちの手作りカレンダー

 

イラクをはじめとするイスラム世界では、モスクや家の装飾、本の表紙など生活のあらゆる場面に、美しいアラベスク模様“アラビア風の幾何学模様”が取り入れられています。2013年のカレンダーは、このアラベスク模様の刺繍とビーズやシリア産のアラブ風の柄布を組み合わせたポケット付きのタペストリーに、イラクの子どもたちが描いた絵や日付(アラビア語&日本語)を組み合わせました。イラクのお母さんたちがアラベスク模様の刺繍をし、東日本大震災で津波の被害をうけた宮城県石巻市のお母さんたちが仕上げの縫製作業を行いました。

 

アンマン在住にイラク人の2家族とムハンマドの両親が中心となって製作に取り組むイラク南部の町アル・クルナの5つの家族がカレンダー作りに参加しました。母親たちがアラベスク模様の刺繍をし、子どもたちがカレンダーの絵を描きました。近年イラクでは、治安は落ち着いてきましたが、食料品、電気・水道代、タクシー代などが高騰し、生活は一層厳しさを増しています。いずれの家族も、アファークのクラフトからの収入貴重な生活の糧となっています。

もう12月になってしまいましたが、昨年に引き続き、皆様からのご注文を心よりお待ちしております。

休・祝日は日本のカレンダーに準じています。(12センチ×縦33センチ、一部1000円)

 

 

 

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 ご希望のカレンダーの刺繍の図柄(A:丸花 B:星 C:角花)と数量、お名前・送り先住所・電話番号をお知らせください。メールアドレスをお持ちの方はお知らせください。

 振込用紙を同封いたしますので、カレンダーが到着しましたら、代金と送料をお振り込みください。(5000円以上送料無料)お申し込みから、1週間程度で宅配便(小包またはメール便)にてお送りします。お急ぎの場合はご連絡ください。

 

 *製品はすべて手作りのため布の色やデザインが写真と若干異なる場合があります。

 *カレンダーを販売した収益は、製作に参加したイラク人家族や石巻のお母さんたちに配分するほか、イラク南部地域の小児がん患者の通院費支援に役立てます。

 

<お申込み・お問い合わせ>

 

181-0013 東京都三鷹市下連雀1229 谷島方

            アラブの子どもとなかよくする会 西村陽子

      メール:afaq_craft@yahoo.co.jp  

    Tel:080-4334-6896 

 

 

2011年11月16日 (水)

イラクの家族の手作りカレンダー2012年版が出来上がりました!

2012年のカレンダーのデザインは“メソポタミア”です。イラクは、チグリス・ユーフラテスのふたつの大河が流れる“メソポタミア”(ギリシア語で「ふたつの川のあいだの地」)にあります。「チグリスの水は青、ユーフラテスの水は茶色。アル・クルナ近郊で、合流してシャット・アル・アラブ川となり、ペルシャ湾に流れ込む」というムハンマドの父親のアイデアを取り入れ、子どもたちが絵や日付・月名(アラビア語&日本語)をかいたカレンダーを組み合わせました。(休日・祝日は日本のカレンダーに準じています。)

カレンダーの製作は、2006年、イラクの隣国ヨルダン・アンマンで治療を受けるイラクの小児がん患者家族の生活費支援を目的に始め、「いつでも限りない夢と希望を忘れずに」という思いをこめて、このプロジェクトをアラビア語で“アファーク”と名づけました。(水平線・地平線の意味です。)これまでに20のイラク人家族が、カレンダーのほか、イラクの子どもの絵やイラクの風物をモチーフにした手芸製品を作ってきましたが、その多くが治療終了によりイラクに帰国したり、欧米に移住したりしてアンマンを離れました。2010年からは、白血病の治療が終わってイラクに戻ったムハンマド君の家族がリーダーとなって、イラク南部の町アル・クルナでも活動を始め、現在、アンマンとアル・クルナに在住の8家族がクラフト製作に参加しています。

日本で販売した収益は、製作に参加した家族に生活支援として配分するほか、収益の一部をイラク南部地域の小児がん患者の通院費支援にも役立てます。また、アファークの製品が日本とイラクの相互理解や友好の橋渡しとなることを目指しています。

皆さまからのご注文を心よりお待ちしています!

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○カレンダー 一部1000円(横14センチ×縦31センチ)

ご希望のカレンダーの色(背景の色―A:こげ茶、B:こん、C:あかね色)と数量、お名前・送り先住所・電話番号をお知らせください。振込用紙を同封いたしますので、カレンダーが到着しましたら、代金と送料をお振り込みください。(5000円以上送料無料)1130日までにお申し込みいただいた場合、1215日ころまでに宅配便(小包またはメール便)にてお送りします。お急ぎの場合はご連絡ください。

*製品はすべて手作りのため布の色やデザインが写真と若干異なる場合があります。

<カレンダーのお申込み>

181-0013 東京都三鷹市下連雀1-2-29谷島方

アラブの子どもとなかよくする会(西村陽子)

Tel : 08043346896

E-mail : afaq_craft@yahoo.co.jp

2011年8月 1日 (月)

アリくんの学校に中古の点字タイプライターを届けよう!!

 

 バグダッド出身のアリ・アルカン君は、イラク戦争後、ヨルダンのキングフセインがんセンターで網膜芽細胞腫の治療を受けましたが、2歳のとき、両目を失明しました。治安が悪く、バグダッドの盲学校に通学することができなかったため、隣国ヨルダンにあるアブドゥラー・イブン・オム・マクトゥーム盲学校に通っています。現在、小学3年生ですが、学校では点字タイプライターをはじめとする教材・教具が足りません。アリくんやアリくんの友達の勉強に役立てるため、中古の点字タイプライターや点字版、拡大鏡などがありましたら、寄付してください。

アリくんの学校から要請のあった教材・教具は、

 ○点字タイプライター(通称カニ・タイプ)

 ○点字板、拡大鏡

 ○視覚障がいの小学生が形や色を学習する教材

 ○ピアニカ、鈴、カスタネットなどの楽器

 ○交流のための点字の手紙(英文)や触って分かる作品など

  *いずれも中古品でかまいませんが故障個所や大きな傷がないものに限ります。

ご協力いただける方、情報をお持ちの方は、まず、以下の連絡先まで電話もしくは

メールにて、物品や数量をお知らせください。

(原則として、日本国内の送料はご負担願います。)

<連絡先>

アラブの子どもとなかよくする会 西村陽子

 携帯:080-4334-6896  メール:yokon315@yahoo.co.jp

  *ヨルダンまで船便で送る際に必要な輸送費のカンパも受け付けています。

 カンパ送り先:郵便振替 00580-9-100606 

             アラブの子どもとなかよくする会

アブドゥラー・イブン・オム・マクトゥーム盲学校は、16学年まで約140名の全盲、弱視の生徒が通う公立の盲学校ですが、学校にある点字タイプライターは約80台、拡大鏡はわずか数本と、生徒が順番に使うしかなく、勉強がなかなか進みません。

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西村がイラク報告会でこの話をしたところ、すぐに8台の点字タイプライターや点字板、携帯用の点字板などが集まりました。2月にヨルダンのアリ君の学校にサンプルを持って行ったところ、タイプライターの型式や点字板の形状が違うものの、十分に活用が可能であり、たくさんあれば、より多くの生徒が効果的に学習できるとの声が先生方からあがりました。

日本では点字タイプライターはカニ・タイプと呼ばれるものが一般的で、ヨルダンやイラクではパーキンス式が使用されています。この二つでは3個×2列の点を打つ、キーの位置が左右逆になっているのですが、カニ・タイプは点字板と同じ点の配列なので(パーキンス式は点字板と左右逆)、点字板で学習している低学年にはかえって抵抗が少ないとのこと。普段、パーキンス式を使っているアリ君も最初はいつもどおりに打ってみて「あれ?みんな左右逆になっちゃったよ!!」と戸惑っていましたが、お母さんに「点字板と同じように考えればいいんだよ」とアドバイスされるとあっという間に習得。(写真は初めて日本からのタイプライターを使ってお礼の手紙を打つアリ君。)

3年生になったアリ君、宿題の量が増え、点字板で一文字ずつ書き取りするのに時間がかかり、そばで付き添うお母さんの労力も増えました。タイプライターを使うようになってから、今までの3分の一の時間で宿題が終わるようになったそうです。

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お母さんの「宿題がたいへんなの。日本に中古の点字タイプはないかしら?」の一言から始まったこのプロジェクト、みなさんのご協力、おまちしています。

2011年3月21日 (月)

イラクから”Pray for Japan"

イラク戦争開戦からちょうど8年、湾岸戦争から20年と2カ月が過ぎました。

アラブの子どもとなかよくする会がイラクの子どもたちとかかわり始めてから、20年になります。

のたびの地震により被害を受けられた皆様には心よりお見舞い申しあげます。

  被災者の方の中にはこれまでイラクの子どもたちを支援してくださった方もいるに違いありません。 
 
地震、津波、そして原発事故のニュースを知ったイラクの友人たちから、安否を気遣うメールが毎日のように届きました。

“地震のニュースを見て、大変心配しています。無事ですか?”

“日本での出来事を心の底から悲しんでいます。傷ついた人々が早く回復することを祈っています。”

“私たちはあなたたちのことを思い、祈ることしかできません。”

“日本の人々がこの困難の時を無事に乗り越えられることを祈っています。”

イラクの人たちにとって、日本は、豊かで平和な理想の国・・・・。「でも、火山と地震はイラクにはない・・・・」なんて話したことがありました。

                            

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イラク南部の町からヨルダンに白血病の治療に来ていたム ハンマド君(4歳)は、昨年1月ハイチで地震が起こったときに一枚の絵をかきました。

“ジルザール”(アラビア語で地震の意味)の絵です。「目が100個に口が100個ある。家を壊して人間を食べる恐ろしいお化けなんだ!」と白目をむいて、お化けのポーズをして見せました。悪さをして両親に「ジルザールが来るよ!」と叱られると、すぐにおとなしくなりました。

 

                                      

私は、スマトラ沖地震、ハイチ大地震がおこった時、支援活動のため滞在していたイラクの隣国ヨルダンで、テレビニュースをイラク人たちと一緒に見ていました。彼らは皆同じことを言いました。 

「人は自然の力には勝てない。先端の科学でも治せない病気がある。

この世に人の力が及ばないことはまだたくさんある。

でも、戦争は違う。人間の努力次第で止めることができるはずだ。」

 イラク戦争から8年たった今でも、イラクは戦争前のような暮らしぶりには戻っていません。ムハンマドたちの住むアル・クルナの町に電気が来るのは一日12時間、食料品の値段は上がり続け、毎週金曜には仕事を求めるデモや中東情勢を反映してのデモが繰り返され、礼拝も買い物もままならないそうです。 

 今、安全な場所にいる自分にできること、やらなければならないこと、精いっぱい考えていこうと思います。         (西村陽子)

JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)構成団体の日本チェルノブイリ連帯基金が福島原発震災の被災者支援を始めました。募金にご協力ください。

                   郵便振替口座名 日本チェルノブイリ連帯基金

                         口座番号 00560-5-432020

           *連絡欄に「福島原発震災の被害者支援募金」とご記入ください。

2006年1月26日 (木)

1月9日に帰国しました

帰国の報告

1110日、成田空港で、アンマンのホテルが自爆テロのターゲットになり、多数の一般市民が犠牲になったというテレビのニュースを横目で見ながら、アンマンへ向かう飛行機に乗り込みました。そして、18日、2ヶ月の滞在を終え、帰路の飛行機に乗るとき、手に取ったアラビア語の新聞の一面には、メッカ巡礼に世界から集まったイスラム教徒たちの写真、そして、その裏面には色鮮やかな振袖姿の日本の新成人の写真が・・・・。そういえば、アンマン滞在中に、イラクの友人から「日本がたいへんなこと(大雪)になっていますね。大丈夫ですか?」という携帯メールが届きました。私たちが大きな爆発事件や政治的な問題でもおきない限り、アラブの国のニュースを耳にすることがないのに比べ、イラクやヨルダンの人々は、日本や日本人のささやかな出来事にまでよく注目しているのではないかと感じました。

イラク戦争後、イラクの医師たちの要請を受け、白血病の子どもの治療に必要な医薬品をイラクの病院に届けてきましたが、治安上の理由で私たちがイラク国内に入ることのできなくなり、現地の輸送業者やボランティアの協力を得て、ヨルダンからイラクへ医薬品を送るようになってから2度目の正月をヨルダンで過ごしました。

2005119日に起きた「ヨルダンの9・11(アンマンのホテル爆破事件)」はアンマンを拠点にイラクへの医療支援を行おうとしている私たちにとっては衝撃でした。イラクやイスラエルと国境を接しながらも、「治安のよい国」だったヨルダンがテロリストの暗躍する危険な国にイメージダウンしてしまったわけですが、最も問題となったのは国境をこえて行き来する人や物でした。治安の悪化は、ヨルダンからイラク国内の病院へ陸路で医薬品や機材を送り込こむ支援活動に大きな影響を与えました。国境でのチェックが厳しくなり、従来よりも国境を通過するのに時間がかかるようになった上に、イラクでの選挙などもあって、アンマン・バグダッド間を往来する車が激減してしまったのです。2ヶ月間の滞在中、それだけではなく、クリスマス、年末年始・・・・といろいろな理由で国境が閉まったり、病院が休業となったり、カレンダーとにらみ合いの毎日でしたが、10便をこえる薬や機材をヨルダンからイラクへ無事送り込むことができました。

なかよくする会は、現在、JIM-NETJapan Iraq Medical Net-work)の一員として活動しています。イラクの白血病の子どもを支援しようとする7つの団体が、支援の重複や無駄を省き、専門性、継続性を高めようと協力して活動を展開し、医薬品、医療機器の支援、アンマンのキング・フセイン・カンサー・センターでのイラク人医師、看護士、検査技師の研修、患者の教育支援なども行っています。この2ヶ月間にJIM-NET全体でイラクへ送り込んだ医薬品や機材は総額100000ドル近くになります。ある医師からは「これだけあれば今月は大丈夫です」といううれしいメールを受け取りました。こんなことは今までにはなかった・・・・いつも、要請のわずか一部しか送れなかったのだから・・・・

イラクの医師たちは「選挙が終わっても、あと半年くらいは不安定な状態が続くだろう。もう、しばらく支援が必要だ」と言っています。ある医師に「イラクで医師は誘拐や殺害のターゲットになっている。あなたは怖くないのか?国外に退避するつもりはないのか?」と質問してみました。イラクの中でも治安状態の悪い北部のモスルからきた医師は「私は自分が生まれ育った町の患者と共に生きていくつもりだ。私がモスルを去ったら、誰があの患者たちの面倒をみるのか?あの子たちは私が治すのだ」と言います。私たちが支援を送っている病院の医師たちはみな同じように言います。彼らが思う存分治療ができるよう、これからも応援していきたいと思います。どうぞ、今後もご協力よろしくお願いします。

                              西村陽子

2005年11月25日 (金)

アンマンより

11月11日にほぼ半年ぶりにアンマンにやって来ました。

今、アンマンは秋です。オリーブの木には深い紫色の実がたくさんついて枝がたれさがっているし、ざくろは皮がはじけて赤い実が顔をのぞかせています。スーク(市場)に行くと、黄色く熟したナツメヤシ(生のままだと柿と全く同じ味がします)、柿、栗、サツマイモ?りんごやみかんが山積みになっています。ダウンタウンのローマ劇場前のポプラ並木は紅葉してきれいだし、空はあいかわらず真っ青だし・・・・。今までと何も変わっていません。ただ、街のいたるところに大小のヨルダンの国旗がひるがえり、道行く車や商店のウィンドウには「アル・オルドン・アウワラン(ヨルダン・ファースト/ヨルダン国民として団結しようというような意味)」というステッカーやポスターがはられています。若者や若い女性たちが赤いハッタ(男性が頭にかぶるスカーフで、ヨルダンは赤の格子模様が一般的)を首に巻いて歩いているのも、今までには見たことのない光景です。

11月9日のアンマン高級ホテル爆破事件では罪のない一般市民、結婚式に集っていた若者や赤ん坊までが犠牲になり、「ヨルダンの9・11」に皆が憤りを感じ、テロに対する非難の声をあげました。顔にヨルダン国旗をペイントして赤いハッタを身にまとった老若男女がテロ反対とヨルダン国民の団結を訴える集会や行進に参加する様子などが連日のように新聞やTVで報道されていました。外国人が集まるところや高級ホテル、ショッピングモールに行かないようにという警告が出されていますが、ヨルダンの人々の日常生活が大きく変わったようには感じられません。

アンマン到着直後は国境封鎖や国境でのセキュリティーチェックの強化により輸送時間が長くなることなどから、アンマンからイラクへの薬の寄付が今までどおりにできるかどうか判断に苦しみましたが、今日までに、バグダッドの小児病院へ2回(一部はバグダッドを経由してイラク北部のモスルの病院へ)薬を送り、無事届いたという連絡を受けました。自分で病院まで運んでいたときと違って、自分の手元を離れたあとは、現地の人たちの力に頼るしかありません。いつも確実に届けてくれる人たちに心から感謝します。そして、遠い日本からイラクの人たちへ寄付と励ましの声を送ってくれたみなさんに・・・・。

現在、アンマンで、アラブの子どもとなかよくする会はJIM-NET(日本イラク医療ネット)の一員としての活動もしています。JIM-NETの行うイラクの医療関係者のアンマンでの研修やイラクからヨルダンに治療に来ている子どもたちへの教育支援(院外学級)への協力です。

しばらくの間、現地入りしての活動をしていなかったため、ブログの更新をしてきませんでしたが、1月8日までの滞在の間、アンマンでの活動状況を随時、お知らせしたいと思います。(アンマンでの秋の風景の写真を掲載したいところですが、アンマンについて以来デジカメの調子が悪く・・・・しばらくおまちください。)

                                西村陽子

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